【図書館情報技術論】小学生の利用を想定したカスタマイズ機能

試験対策

設題例

小学校図書館に図書管理システムを導入すると仮定し、小学生の利用を想定したカスタマイズ機能とその目的を具体的に説明せよ。

設題の要求

  • 図書管理システムのパッケージソフトの機能を取り上げる
  • 具体的なカスタマイズ内容
  • 利用者特性(小学生)への配慮
  • なにを達成したいのか

設題が求めているのは「網羅性」ではなく、利用者特性(小学生)を踏まえて、具体的にカスタマイズ内容を説明できているか

回答の型:「概念の提示+具体化+可能になること+意義」の論述型

概念の提示(どの機能をどう変えるか)
→ 具体化(システム機能を利用場面に落としこむ)
→ 論述(その仕組みで達成できること)
→ 意義(子どもへの影響)

回答例

概念の提示

カスタマイズの内容と、目指す(達成する)こと

小学生は学習内容に応じて関心領域が広がる段階にある。その関心と図書館資料を結びつけるため、図書管理システムのブックリスト機能をカスタマイズし、児童が自分の関心に応じて図書に出会える環境づくりを目指す。

テーマ別ブックリスト機能とは、特定のテーマに沿って図書や資料を分類し、利用者が興味のあるテーマで蔵書検索・閲覧できるようにする機能である。書誌データに付されたメタデータを活用し、関連する図書等の一覧を得ることができる。

具体化

機能の説明で終わらず、誰がどの場面で使うかを想定する
カスタマイズの内容は、図書館情報技術論らしい視点で

小学校は学年ごとに学習内容が定められている。そこで、まずはメタデータを漢字とひらがな両方から検索できるようにカスタマイズする。さらに、学習年次、教科書に記載のある単元名などを追加することで、小学生が慣れ親しんだキーワードや、学年を入力することで、現在学習していることに関する図書等を効率よく発見することが可能となるだけでなく、国語の授業で習った言葉を調べていたら、理科や社会の分類の本に出会う可能性があるなど、分野横断的な学習も可能となる。児童は、学校でさまざまなことを学習し、その興味関心は広くて移ろいやすい。学習中の、興味が高まっているタイミングで図書に出会うことで、学びが深まる。

さらに、児童によるタグ付け機能を付与すれば、読んだ本に「たのしい」「こわい」などハッシュタグ感覚で自分の言葉でタグをつけられるようになる。友達のタグを通した本に出会えることで図書室の利用が楽しくなる。

図書館司書も、学校教諭と連携を図り、各学年の学習進度に合わせた資料をブックリスト機能を活用してピックアップすることが可能となる。3年生理科コーナーなど実際の図書を並べたコーナーを作ったり、表紙写真ありの図書一覧を図書室前に貼りだすなどすることで、来室した児童だけでなく、通りかかった児童の興味をひきつける可能性もある。

意義(まとめ)

最初に示した「達成したいこと」が達成された場合の子どもへの影響につなげる

ブックリスト機能のメタデータを小学校向けにカスタマイズすることで、児童自身のタグ付けや、教科横断的なテーマ分類を通じて、子どもたちは「自分にとって身近な検索語」や「友だちの言葉」を手がかりに望む本に出会える。図書館司書は学習進度に合わせた図書の提案が可能となり、児童の興味を引くことができる。こうした仕組みによって、自分で図書を発見した喜びを感じながら学習を深め、関心をさらに広げていくことができると考える。

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