設題例
大学図書館の利用指導の種類7点を列挙・説明し、特に文献探索法の効果的な展開について自分の考えとともに述べよ。
設題の要求
- 大学図書館の利用指導7点の列挙
- 文献探索法とは何か(定義)
- 効果的な展開方法について、自分の考えを含めて論述
回答の型:「知識提示+論述」のテーマ論述型
導入(大学図書館とは・論述の予告)
→ 知識提示(大学図書館の利用指導)
→ 条件(大学生の特性)を踏まえた論述
回答例
導入
大学図書館は、大学の教育・研究活動を支えるために学術資料や情報を収集・整理・保存し、それらを学生・教職員・研究者に提供する機関である。その役割を十分に果たすためには、利用者が資料や情報を有効に活用できるようにする「利用指導」が重要となる。
本稿では、その主な種類を列挙し、特に文献探索法を効果的に展開する方法について考察する。
知識提示
大学図書館の利用指導を列挙(テキストに準じる)
①オリエンテーション
新入生を対象に、図書館の施設、サービス内容、利用方法などを説明する初期レベルの図書館利用教育。
②図書館ツアー
図書館内を案内しながら利用方法や図書館サービスの種類を説明する。教室で行われるオリエンテーションとは異なり、図書館利用を実際に体験することができる。
③OPAC検索・カード検索指導
OPACを利用しての図書・資料の検索指導。
④文献探索法(文献調査法)
情報の特性を理解すると同時に、各種情報源の探し方と使い方を知り、主体的な情報探索ができるようにする。
⑤コンピュータリテラシー教育
情報機器操作、通信操作、インターネット利用など、パソコンを使うための教育。
⑥レポート・論文を作成するためのステップ指導
レポートや論文の書き方と、その際に必要となる、引用文献リストの書き方、文献管理ツールの紹介など、レポート・論文作成のステップを指導する。
⑦視聴覚機器やコンピュータ機器を使っての編集指導
レポートや論文を電子媒体で提出するために、パソコンへの映像の取り込み方法や編集方法を指導する。
文献探索法と展開方法
大学生の特性(ニーズが発生する時期や分野による情報源の違い)を踏まえて論述する
文献探索法とは、特定の主題に関して、先行研究やその他の資料を体系的に探し、収集し、整理する方法である。研究活動においては、自身の研究課題の位置づけを明確にする必要があるため、文献探索法は大学生にとって基本的かつ重要な学習内容である。
しかし、大学の新入生は研究テーマが定まっていない場合が多く、入学直後に文献探索法を指導しても、十分な効果が得られないことがある。また、分野によって扱う情報源が異なるため、教養課程において一律に指導することには限界がある。したがって、文献探索法の指導は単発的に行うのではなく、学生の学習や研究の進度に応じて段階的に展開することが望ましい。
具体的には、第一に、図書館主導による定期的な学習機会を設け、必要に応じて参加できる体制を整えることが挙げられる。第二に、検索演習やデータベース利用を実際に体験させることで、実践的な理解を促すことが重要である。第三に、ゼミや研究室単位で分野に応じた情報源の使い方を学ぶ機会を設け、専門性に対応した指導を行うことが効果的である。
以上のように、文献探索法の指導は、「時期」「方法」「専門性」の三点を意識して展開することで、単なる検索技術の習得にとどまらず、研究活動を支える実践的能力の育成につながる。


