印刷術の発明と図書の大量化(15世紀後半)
ヨハネス・グーテンベルクによる活版印刷術の確立により、図書は大量かつ安価に生産できるようになった。これにより、書物は一部の特権階級の所有物から、より広い層が入手できる知の媒体へと変化した。
図書館への影響
- 蔵書の急増
- 書見台中心の配置から、書架を用いた配列へ移行
- 保存中心から、公開・利用を前提とする空間へ変化
印刷術は図書を大量かつ安価なものとし、より広い層が利用できる知の媒体へと変化させた。 その結果、図書館もまた、限られた知の保管庫から、多くの資料を管理し活用する場へと役割を広げていった。 さらに、書物へのアクセス拡大は教育の普及を後押しし、知識の共有を広げる基盤となった。
宗教改革と図書館の再編(16世紀)
マルティン・ルターによる宗教改革では、印刷術が思想の急速な拡散を支えた。その影響は各地に広がり、宗教戦争の中で多くの修道院図書館が破壊され、貴重な文献が散逸した。
一方で、修道院図書館の一部は市立図書館や教会図書館へと転換された。また、16〜17世紀に登場した新教系の教会図書館は、布教を目的としつつも庶民に開かれた性格を持ち、多くの人々に利用された。
宗教改革は、図書館を教会内部の施設から、社会に開かれた公共的機関へと再編する契機となった。


